病院でNSTを立ち上げることになったからよろしく
わかりました!(NSTってなんだ?)
(あいつNSTって知ってんのか)
さっそく調べてみよう!
薬剤師半年でNST立ち上げに参加することになったどーじょ
今思えば穴だらけでのスタートでしたが、チーム医療は良い経験となりました
今回はNST(栄養サポートチーム)について書きます
コンテンツ
1. NSTとは
NSTは、Nutrition Support Team(栄養サポートチーム)のことです
中心静脈栄養(TPN)の普及とともに早くから全米に広がった栄養管理を多職種で実施・支援するチーム医療です
2. NSTに関わる職種とは
NST活動は全ての職種で関わることが可能です
代表的な職種として、医師や管理栄養士、薬剤師、看護師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士などで関わっています
3. NSTの役割とは
患者の栄養状態をスクリーニングして、問題があれば適切な栄養管理をしていきます
適切な栄養管理は静脈栄養のみならず、経腸や経口も考え行います
多職種が関わることによって、職種からみた栄養状態の改善法がみつかり、栄養状態の改善に寄与することができます
4. NSTでの薬剤師の役割
病院薬剤師として求められたことは
・輸液の処方設計(栄養計算も含め)
・薬剤の副作用による食欲不振をみつける
・薬剤の副作用による下痢や便秘の発見や処方提案
などでした
5. 栄養学を勉強した薬剤師の役割
NST立ち上げ当時は病院のことで精いっぱいで何もわからなかったですが、
薬局薬剤師として栄養に関わっていると輸液よりは
・日常の食生活
・金銭的負担の少ない方法で栄養強化を行う方法
など管理栄養士が行っている部分にも関わる必要が出てきました
病院では食事量が低下し、補助食品の追加でサポートすることができました
しかし、日常生活に戻って薬局に来ると、補助食品は保険がきかず金銭的負担が大きいため受け入れられないこともしばしばあります
管理栄養士がいない薬局では薬剤師が食事についてもサポートする必要があります
6. まとめ
私だけでなく、管理栄養士や看護師もNSTって?というレベルから開始したので栄養食品のメーカーに勉強会を開催してもらったり、他病院に研修に出かけたりして、それもまたチームづくりには良かったのかもしれません。
とても良い経験でしたが、新人薬剤師として勤務するなら、NSTが稼働している施設ではたらくことをお勧めします。