刺激性下剤の等価換算表~持ち歩き表つき~

前回の記事でラキソベロン内用液と錠の換算についてお話ししました

下剤の換算どおりに調整しても同じように排便コントロールができないこともあります

目安を知っておくことは重要なので一緒に勉強しましょう

今回はプルゼニド、ラキソベロン、アローゼンをまとめます

1. プルゼニド錠12㎎について

プルゼニドの基本情報

効能又は効果/用法及び用量
便秘症
用法及び用量
センノシドA・Bとして、通常成人1日1回12〜24mgを就寝前に経口投与する。
高度の便秘には、1回48mgまで増量することができる。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

2. ラキソベロン内用液とラキソベロン錠2.5㎎について

ラキソベロン錠2.5mgの基本情報

1.各種便秘症
2.術後排便補助
3.造影剤(硫酸バリウム)投与後の排便促進
用法及び用量
各種便秘症には、通常、成人に対して1日1回2〜3錠を経口投与する。7〜15才の小児に対して、1日1回2錠を経口投与する。
術後排便補助、造影剤(硫酸バリウム)投与後の排便促進には、通常、成人に対して1日1回2〜3錠を経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

3. プルゼニドとラキソベロン内用液の換算

ラキソベロン内用液とラキソベロン錠2.5㎎のインタビューフォームより

各種便秘症
各種便秘症115例を対象に、ラキソベロン液12滴、対照薬としてセンノサイド錠2錠
(24mg)
を1回投与量とし、投与開始3日間で効果が発現しない場合は、液剤18滴、
錠剤3錠への増量、あるいは過剰の効果が発現した場合は、液剤6滴、錠剤は1錠に
減量し、投与期間を7日間として二重盲検試験を実施した。その結果、ラキソベロン液
は、センノサイド錠と同等の有効性ならびに有用性を有すると判断された

〔川井啓市ほか:新薬と臨牀 26(4)593, 1977〕
〔国分義行ほか:小児科診療 40(4)490, 1977〕

プルゼニド錠12㎎とラキソベロン内用液2.5㎎の換算

プルゼニド錠12㎎はラキソベロン内用液何滴と考えればよいか

プルゼニド錠12㎎とラキソベロン内用液6滴は同等の有効性

4. プルゼニド錠12㎎とラキソベロン錠2.5㎎の換算

ラキソベロン内用液5滴とラキソベロン錠2.5㎎1錠が同等であることは、以前の記事にしたとおりです

プルゼニド錠12㎎=ラキソベロン内用液6滴

ラキソベロン内用液5滴=ラキソベロン錠2.5㎎

プルゼニド錠12㎎=ラキソベロン錠2.5㎎1.2錠

プルゼニド錠12㎎とラキソベロン錠2.5㎎の換算

プルゼニド錠12㎎はラキソベロン錠2.5mg何錠と考えればよいか

プルゼニド錠12㎎とラキソベロン錠1.2錠は同等

5. アローゼン顆粒について

アローゼン顆粒の基本情報

効能・効果
便秘(ただし、痙攣性便秘は除く)
駆虫剤投与後の下剤
用法・用量
通常成人1回0.5〜1.0gを1日1〜2回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

6. プルゼニド錠とアローゼン顆粒の換算

インタビューフォームより、1g 中センナ 577.9 mg、センナジツ 385.3 mg(センノシド Aとセンノシド Bの含量の合計として 10~20mg を含む。とあります

アローゼン顆粒0.6g≦プルゼニド錠12㎎≦アローゼン顆粒1.2g

インタビューフォームからではこれ以上の情報は得られませんでした

https://keisyuke-blogyakkyoku.xyz/sennoside-kansan

けいしゅけ様のブログによると、メーカーよりアローゼン顆粒1g中にセンノシドA・B・C・Dとして24mg含有する(センノシドA・Bとして15mg含有する)抽出データがあるそうです。アローゼン顆粒0.5g≒プルゼニド錠12㎎1錠と考えておられます

アローゼン顆粒はセンナ(葉)とセンナ(実)をすべて使っているので、オールセンナ(AlからAlosennと名付けられています

そのためセンノシドA・B・C・Dと含有されているんですかね

プルゼニド錠12㎎とアローゼン顆粒の換算

プルゼニド錠12㎎はアローゼン顆粒何gと考えればよいか

アローゼン顆粒0.5g≒プルゼニド錠12㎎が目安と考えられる

7. まとめ

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